ネットで知り合って、オフ会を開催してツーリングへ。そのまま何事もなく終了すれば楽しかった、ですみますが、
もし、
メンバーが事故を起したら、事故に巻き込まれたら・・・
普段は自分や仲間が事故を起す、事故に巻き込まれる、なんて事は考えずにツーリングを楽しんでいることだと思います。
2008年6月、ツーリング中に仲間が事故にあい重傷を負ってしまいました。本人は救急車で運ばれ、その間に警察や病院等で事故当事者についての事を色々聞かれましたが知っていたのは本名のみで、住所や生年月日、もちろん家族への連絡先も分かりません。幸いにして本人の意識がハッキリしていたので事なきを得ましたが、それでも救急車で運ばれて治療等一段落してからという長時間経過してからの事でした。
もし万が一の事態が起きてしまっていても家族への連絡もできずにいたと思うとゾットします。
そこで必要最低限の情報を網羅した「緊急時 本人情報&連絡カード」を作成しました。
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カードのサンプルです。情報を書き換えれば自分のカードが作れます。作成方法は後述してます |
免許証より一回り小さいサイズにしました |
カードを作っても考えて運用しなければあんまり意味がありません。運用方法について仲間達と検討し、以下のような形で運用してみる事にしました。
カードは2枚作成し、ツーリングで集合した時に一枚は自分で保有し、もう一枚を仲間のカードと交換します。つまりツーリング中は自分のカードと同行者のカードを持つ事になります。何事もなく無事にツーリングが終了すれば解散場所で相手にカードを返却し、自分のカードを返してもらいます。
何故こうしたかというと、カードは自分で持っていても状況によっては使えないということを今回の事故で思い知らされたからです。今回、事故当事者はその手の類のものを持っていましたが、現実に事故にあって現場が混乱しているとそれどころではなく、仮に探そうにも事故の衝撃で財布や荷物も飛んでしまい、また実際に事故当事者の情報を色々聞かれたのは本人が救急車で運ばれてからでもあり事故当事者が緊急時のカード等を持っていても意味をなさなかったからです。
このような事態に対応するためにも、自分が仲間のカードを持ち仲間が自分のカードを持っていれば万が一の時にも速やかな対応が可能になります。
さらにこういう形で運用することにより、個人情報の流失が避けられるということです。幹事やリーダーがメンバーの情報を全部管理するというのは個人情報保護の観点からもかなりの責任がともないますし、情報の流失の危険性も大いにあります。
さらには、ネットでは知っていてもリアルで初めて会う人にいきなり個人情報をさらけ出すことは抵抗があるでしょうから、あらかじめ参加者が自分でカードを持参してツーリング中だけ他人に預け終了後には戻してもらえば情報の流失はほぼ防げるでしょう。
ただしこの方式でもストーカー等の犯罪の多い現在では、特に女性の場合はハンドルネーム以外は知られたくないという方も多いでしょうから、たとえ短時間にしろ初めて会った人に個人情報を書いたものを渡すのには抵抗があっても不思議ではありません。
そういう場合の対処としては緊急時カードを「緊急時に開封」と書いた封筒等にでも入れて開封しない限りは見れない形で交換するようにすれば情報の流失は防げますし、万が一の事故が発生しても対応する事ができます。
「緊急時 本人情報&連絡先カード」を同じ形式で作ってみたいという方は、下記に作成方法と雛形を用意しましたので利用してみてください。
出来れば使いたくないカードですが、万が一の時のために用意する事をおすすめします。
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